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スコット / SCOTT

スコット・フライロッド・カンパニーは、より良いフライロッドを作るという夢を抱いたハリー・ウィルソンによって、サンフランシスコのクックストリートにあった自宅の１階スペースで立ち上がりました（本当のことです）。実業界で成功し、釣り人としても腕利きだったハリーは、大企業の役員を辞め、世界最高のフライロッドを作るという情熱を追いかけることにしたのです。
1974年に会社組織となり、息子の名前「スコット」を社名に採用した当社は、高品質ファイバーグラス・ロッドによってただちにその名を知られるようになりました。バックパッキングをするアングラーたちのために設計した世界初の５ピース・ロッドをはじめ、スコットの製品はハードコアな釣り人の注目を集めました。
70年代初期、グラファイトが市場に登場。スコットはその素材がライトライン用のロングロッド製造に適していることを理解した最初の会社となりました。1975年、世界じゅうのアングラーが刮目した９フィート４番の G904が登場。 同年、ハリーは最初の社員としてラリー・ケニーを雇用。それから数年の間に、スコットは世界に名の知られるロッドメーカーへと成長しました。
ビジネスが伸び、パートナーとしてラリーを迎えたハリーは、さらなる業務拡大のためにサンフランシスコ湾の反対側へと社屋を移転。ラリーはハリーの後を引き継ぎ、フライロッドのイノベーションを続けました。
1993年、経営権の譲渡とともにカリフォルニア州バークリーからコロラド州テルライドへと本社を移転。やがてテルライド社屋も手狭になったので、現在のコロラド州モントローズへと移転。
サンフランシスコ時代と比べると、フライロッド製造に携わる職人の数はずっと増えました（もみあげの長い男性社員はずっと減りました）が、革新と手作業へのこだわりは創業当時から変わらず、スコット全製品の中に流れています。