鐵市 / TETSUICHI
鐵市ファニチャーシリーズでは、木と鉄どちらも主役であってほしい。
所見あるいは双方の存在感が強く、うるさく感じるかもしれないがそれもつかの間。
暫しの馴染みの間を与えた後ならば、その強過ぎる主張も共和として気づいて頂ける筈です。
木と鉄双方が主役であり、どちらも相手を引き立てる絶対の存在であると。
鐵市では、フォールディングネットを中心に開発販売を行っております半世紀以上にわたる板金製品製造のノウハウをいかし、自由な発想のもと開発を行っております
ヘルカイト / HELLKITE
鐵市の発表するコンセプトスプーンとは特定の使用方法、環境において効果を発揮するタイプのスプーンです。ヘルカイトの場合は中~大河川の流れに対して(釣り人より斜め下流側)でのみ最適なアクションを演出するスプーンです。
一般的なスプーンはダウンクロスで一定以上の流れの水圧が掛かるとアクションが強くなり過ぎて、単調な回転、浮き上がり、激し過ぎ等の理由で魚の反応が悪くなる傾向があります。ヘルカイトは最初の設計から流れの水圧を斜めに受けた状態と、釣り人のコントロール(リトリーブ速度、ロッド角度)で魚の反応を高く引き出せる設計です。
基本的な使い方
立ち位置の真横より、やや下流に投じた後、水深の半分ほど沈めてからリトリーブを開始します。
そのまま対岸から手前岸まで一定速度で流れを横切って泳がせるだけの非常にシンプルな使い方こそ、最も魚の反応を得る可能性が高くなります。
またヘルカイトは水圧で暴れたアクションであっても、魚を惹きつける要素が高いので、スローな誘いだけではなく、まるでミノーであるかの様に、魚が反応しやすい速度で引いて使ってこそ真価を発揮します。
強い流れの環境では、一般的なスプーンはなかなか早い速度域のアプローチは苦手となりがちですが、ヘルカイトは積極的に任意の速度域で泳がせてこそ、他のスプーンとの違い、ミノーのアクションとの差を魚に見せる事が出来る訳です。
その際、流れに強いヘルカイトですが、中層から上層まで浮き上がりはしますが、多くの場合は下から喰い上げる反応を得られるケースが多くなります。
釣り下り
昨今の人気釣り場では、大勢が一つの区間の流れを(釣り下って)いる事もあります。
殆どの方がミノー主体で釣りをしている場合の下り速度は、スプーンのコロガシ釣り(ドリフトの類い)などのアプローチをしようとするとミノーの方達と釣りの展開に差が発生してしまいがちです。
(スプーンのドリフトアプローチだと一回毎のキャストから回収までの時間が掛かります)
こんなケースでも、ヘルカイトならミノーと同等に近い速度感の釣りが可能でしょう。
適応する流れ
目安として、人が小走り~全力走りしている程度の流れには対応します。あとは流れに応じたリトリーブ速度の調整、リトリーブラインの工夫などで水面から飛び出さない様にアプローチを工夫してみて下さい。
フックについて
ヘルカイトは、への字に曲がった側にフックを装着してもらいます。(発売状態ではフックは付いていません)
装着するフックの抵抗値、重さでアクションが変わります。
私の場合は9g/11gを使う場合はセイゴ針の12番を段差で巻いた物を二つ装着した状態がベストアクションと思いますが、もっと動きを暴れさせたければ一つ針にするのもアリです。
狙う魚が大きくてセイゴ針では不安な場合などは伊勢尼をシングルで使うなどアレンジしてみて下さい。
下記、自作で針を巻かないで量販店などで購入する方が容易に手に入りそうな物を幾つか掲載したのでご参考までに。
○VANHOOK社のツインダンサーならSを一つ装着
【ヴァンフック】 TD-41B ツインダンサーヘビーはこちら
○同社SPB-41Fなら抱き合わせで二つ装着
○スミス社、Wトラウトなら6Gを1つ装着
以上、ヘルカイトのアクションを最高状態で演出する為の参考例として。 (上記、鐡市山岸氏のinstagramを参照)