ミスター・ハラの記憶 リール風土記
竹中 由浩著
70年代から80年代にかけて、アブ・ガルシアなど欧米ブランドのリールを開発・製造してきた日本人技術者の手記から、各国の風土と当時のリール産業を描いた「リール風土記」4本と、変革期のアブ・ガルシアを語った「ゲーラン・ディートリックスの時代」を収録。
【リール風土記(1)・ゼブコ/オクラホマ】
米国の釣りの普及に貢献したスピンキャスティングリール「202」を生産する、ゼブコの巨大なリール工場とそこで働く人たち。
【リール風土記(2)・アブ/スウェーデン】
所属する日吉産業から一年間派遣されてリールを開発した、ABUからAbuGarciaになったころのアブ・ガルシアとスウェーデンの生活。
【リール風土記(3)・韓国の二つの港町】
仁川のソウル・フィッシング(ゼブコの外注)、馬山の韓国日吉釣具(アブ・ガルシアの外注)という二つのリール工場から、二つの港町の特色やそこからの工場の特性を考察。
【リール風土記(4)・シマノ/堺と東南アジア】
外注としてかかわった70年代のシマノと、80年代同社に移籍してのシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイでの製造管理からの、堺や東南アジアの風土。
【ゲーラン・ディートリックスの時代・アブリールの一つの転換点】
ヘンリー・ドレイファス・デザインなど、80年代のアブ・ガルシアを改革したグループ会長ゲーラン・ディートリックスを、主工場だった韓国日吉釣具の技術者として語った手記。
モノクロ印刷
サイズ:127x188mm(単行本サイズ)