未知谷 ア・フライフィッシャーズ・ライフ
商品概要
- シャルル・リッツ/著
- 柴野邦彦/訳
フライ・フィッシング 幻の名著
格段に読みやすくなった改訳版にて
32年振り、釣りファン待望の復刊!
フライフィッシャーマンたらんとする者は、いつかは一度、時間をとって、近代的なフライフィッシングの最も上品で、最も優雅な実践者シャルル・リッツの本書を学ぶべきである。(ギングリッチによる緒言)
C.リッツは私の知っている最もすばらしい釣師の一人である。(ヘミングウェイによる序)
キャスティングを練習するようになって、自分の技術が上達するにつれて、ラインの描く魔術的な曲線の美しさや、手の中に感じるロッドのしなり具合の快さは私をとらえて離さなくなってしまった。そしてそれが魚はただ釣れさえすれば良いという魚釣りの世界を大きく拡げてくれた。キャスティングにうまくなることが魚釣りをさらに楽しくする、とリッツは強調しているが、まさにその通りである……キャスティングに関してはもちろんのことだが、リッツの魚に対する観察は実に鋭く、釣れない魚は釣らないで無視するのではなく、どうして釣れないのか、解決法はあるのかということを学者のような目で見ている。実際の釣場で行きづまった時、ひょっとしてあれをやってみたら、と考えることが解決法に結びつくかもしれない。リッツの書いていることはすべて彼の長い釣りの体験にもとづいている。常に実例を引合いにだして説明してくれるので、これはまさにベテラン釣師の覚え書きを盗み見するようなものだ。この本のせいで、ただでさえ少ない日本の魚がさらに少なくならないことを祈りたい。(「訳者のあとがき」より)