美蝉では届かない領域を攻めるサイズアップモデル
従来の美蝉はリアルサイズに拘り、そのギリギリまで浮力や自重のサイズ調整を施したリアルベイトです。 そして、この「大美蝉」は、美蝉では成しえなかった領域(飛距離)にトライしたモデルです。ハルゼミの発生と共に浅場で捕食を開始するトラウト達。美蝉はハルゼミを忠実に再現したサイズ感で、トラウトはためらうことなくヒットしてくる。ただ、美蝉で届かないライズには歯痒い思いをするのもまた事実。かといってサイズ感の大きなプラグでは見切られてしまう。求めたのはトラウトに見切られない範疇でのサイズアップ。大美蝉がその答えです。
絶妙のサイズアップ感
ハルゼミの全長は32~37mm程度、エゾハルゼミはそれよりもやや大きいサイズ。美蝉の38mmというサイズはそのサイズ感にマッチさせたものです。美蝉は小型軽量でありながらも想像以上の飛距離を生み出していましたが、それでも自重が故に限界があります。そこで「更に飛距離があれば」今まで届かなかった所や自分の立ち位置からのディスタンスをカバーできるギリギリのサイズアップを狙ったものが大美蝉です。大美蝉は全長43mm、自重は4g。従来の美蝉(38mm、2.6g)と比較してみてもさほど大きく成ったと感じないサイズ感ですが、実際にキャストして頂ければその飛距離に感動して頂けると思います。攻略範囲の拡大は想像以上です。勿論、ハルゼミを模した範疇として違和感のないサイズに仕上がっています。しかし、サイズアップにより攻略範囲が拡大したところで、従来の美蝉のアクションを踏襲していなければ意味がありません。大美蝉ではボディーサイズのサイズアップに伴いウイングサイズや角度を再三調整を繰り返し、タイトノイジーアクションに1点シェイクなど美蝉に劣らぬ動きを再現することに成功しました。但し、サイズアップによるアクション(波動)のアピール力は強くなっています。
背面取付可動ウイング
美蝉特有の、背中に羽の開閉支点を持つ構造でウイングを装着。見た目もリアルでポーズ時のシルエットも違和感を与えないフォルムが水面下のトラウトにシルエットでもアピールします。通常サイズの美蝉とは異なる設計点として、動きの切れにも繋がるウイングの肉厚は薄く水切れを良くし、羽根自体の取付け強度を上げるため肉厚のテーパーを施し、支点接合部分は樹脂を厚くし強度を上げています。
効果的な使用方法
〇基本的にはロッドティップを下げてのスローリトリーブ。左右に細かく頭を振るウォッブリングを繰り出し、水面に引き波を残します。
〇細かいトゥイッチを数回加えポーズを取る繰り返し。少ない移動距離でポップ音と水面に波紋を広げ、落水してバタつくセミ(本体)の存在をアピールします。
〇また、エリア(管理釣り場)ではキャスト後の着水時にポーズを長くとるほっとけメソッドでバイトを誘発することが多々あります。是非お試しいただきたい方法です。
〇トップウォーターの鉄則ですが、早合わせは禁物で、巻き合わせ後にロッドにテンションを感じてからフッキングを心掛けて下さい。
〇大美蝉ではラインアイにスプリットリングを装着しておりません。小型スナップでの接続をお勧めいたします。