製品のお取り扱い等について・ロッド関連
ロッド(釣り竿)はとても繊細な製品となりますので、十分にご注意の上、お取り扱いくださいますよう、お願い致します。
〇コルクやリールシートの包装について
シュリンクと呼ばれる透明な熱収縮チューブにて包装されているロッドは、コルクやリールシートに傷を付けないように、端の方に、切れ目を入れてから、注意しながら丁寧に剥がしてください。濡れても滑りにくいのが、コルク材の特性となり、古くから多くの釣り竿の握り部分に使用されてきました。シュリンクを剥がさずに使用している方もいらっしゃるようですが、シュリンクを剥がして使用するのが一般的となります。
〇リールシートリングについて
リングが2重になっている機種は、1つのリングを回して固定してから、もう1つのリングを緩め止めとして、回して固定してください。
「2つのリールシートリングを同時に回すのは、固着の原因」
となりますので、十二分にお気を付けください。2つのリールシートリングを同時に回しての固着はお客様の取り扱い上の問題となり、製品の不良などではありませんので、ご注意をお願い致します。
〇フェルール(継ぎ目)について/スピゴットフェルール
スピゴットフェルール(印籠継)の場合、メーカーにもよりますが、おおむね70〜80%程度が差し込まれた状態が一般的となります。初期の状態で、無理な押し込みは避けてください。使用するにつれ、なじみが生じ、差し込みが深くなります。差し込みが深くなり、緩みが生じる場合には、フェルールワックスなどで調整が可能となります。フェルールワックスを初めから使用した場合、差し込みが浅くなりすぎる場合がございますので、ご留意願います。また長年愛用して、差し込みがとても深くなり、フェルールワックスを使用しても、緩みや回りが生じる場合には、メーカーにての調整となります。

〇フェルール(継ぎ目)について/プットオーバーフェルール
プットオーバーフェルールの場合も、無理な力での強い差し込みは避けてください。ロッドのブランク同士が緩んだり回らない程度の加減で差し込みを行ってください。新品の継ぎ目の馴染みがまだ出ていない浅い差し込み状態では、フェルールワックスを塗りすぎないようにしてください。フェルールワックスの厚塗りは、差し込みが不十分となり、ロッドの継ぎ目部分からの鳴きの発生や、抜けやすくなる場合もございます。

〇フェルール(継ぎ目)の固着について
深く差し込み過ぎた場合や、ロッドに強い力が加わった場合など、継ぎ目が抜けなくなる場合がございます。ネオプレーン製のロッドベルトや専用の固着外し、またはゴム手袋等を用いて、ガイドの破損などに充分に注意しながら、真っすぐに引き抜いてください。軽度の場合、一人で行って外す事も出来ますが、一人で難しい場合は、2名で行ってください。画像上段の製品は、ジャクソン社のロッドエッグとなります。
〇フェルール(継ぎ目)のテーピングについて
フライフィッシングのスペイロッドの場合、継ぎ目の緩み防止に、ビニールテープを推奨している方もいらっしゃますが、ビニールテープは、粘着力が強過ぎるため、ロッドのエポキシ塗装を傷め、エポキシの剥離につながる恐れがあります。自己融着テープまたは熱融着テープいった製品がホームセンター、DIYなどで販売されています。粘着剤を使用していない為、エポキシへのダメージが少なくなりますが、テーピングは自己責任にて行ってください。
〇使用後のお手入れについて
海水使用などで、塩分が付着した場合は、水で流し、水分を十分に拭き取った後、乾燥させてから、袋やケースなどに収納してください。また淡水での使用の場合でも、濡れたままでの竿袋などへの保管は、ロッド塗装面を傷める場合がございます。
〇保証書と修理について
保証書が付属しているメーカーの製品は、保証書を大切に保管してください。なおメーカーにより、新品ロッドの場合でも、付属していないメーカーもございます。
また穂先の破損など、メーカー修理をご希望の際は、弊店にご連絡の上、元払いにて、お送りください。穂先の破損の場合でも、継ぎ目の調整が必要なため、元竿も必要となります。
※継ぎ目の調整が必要なため、穂先のみの販売は各社とも行っておりません。
その他、袋や必要事項をご記入いただいた保証書も同梱してください。修理完了までの納期目安は国産メーカーの場合、数週間程度。海外メーカーの場合は、数ヶ月程度となっております。なお国内メーカーの場合でも、ブランクの製作都合や部品の調達都合等により、数ヶ月掛かる場合もございます。その他、調整や修理依頼の際には、弊店まで、お尋ねください。
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