◆釣遊記◆
AWJの釣行記/2013年夏鱒
夏鱒を探す6月上旬。まだ生命反応は全くないけれど、どうも気になっている場所のひとつ。いつここを通過しているのか、いまだ分からない。
朝の川に立つ、釣り仲間のchida氏。久しぶりの一緒の釣り。残念ながら鱒の気配は感じられない日。
すっかり減水して生命感が乏しい川。中型のミノーでチェックするも、鱒の反応はなし。軽いコンコンという感触は、ヤマメのバイトだろうか。
気温が上がり過ぎなければ、6月の川歩きは本当に心地良い。あちらこちらをひたすらに歩く。のんびりと、けれど懸命に探してこそ、見えてくる筈。

暑い、6月中旬の真夏日。すっかり日が高くなった日中、木陰でうたた寝をしていると、携帯にメール着信。「そっちの川の様子はどう?」と岩手の先輩からの連絡。さて、どう返信するか。
早朝から、数箇所を探索。歩いて、投げて、移動しての数時間。すっかりと釣りの体力は消耗したけれど、全く何の気配も感じられない。川への踏み跡がしっかりと付いた、おそらく人気ポイントと思われる瀬を、ショートリップミノーで丁寧に流して見たものの、全くの無反応。ここであきらめて小休止し、気力の回復を待っていた。「流れの強さに、ロッドが調和していない」1通のメールから、大きなきっかけを得る。長年、愛用しているSLT77はすっかり柔らかくなり、ハイウォーターに負けているのか。車に戻り、SLTをCPSにタックル交換。
川に立ち、流れをもう一度眺める。気のせいか、狙うべき点が少し見える。沖の浅瀬から、かけあがり。立ち位置はギリギリまでディープウェディング。イメージラインをなぞるには、ロッドの長さが少し足りない。構わない、利き手のグリップ位置を目線より高く保持したまま、投げて、強く動かして、リールを巻く。数投目。まるで待ち構えていたかのように、シュマリが捕らえられる。早く、強い流れの中、鱒の抵抗は激しい。ロッドの曲がりとラインの緊張感を適度に調整し、少し時間を掛けてランディング。顎の蝶番に掛かっていた6番のトリプルフックの1本はほとんど開き、辛うじて留まっていた1本は、外す際にポキリと折れてしまった。危うかった。またしても辛うじて、幸運がもたらした1匹。
サクラマス60cm:UFM/CPS-792FX-Ti+12イグジスト3012H+ファイヤーライン18lb+バリバス・トラウトショックリーダー・フロロ20lb+WLスナップ
ヒットルアー:ティムコ・シュマリMD90F

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